シミュレーション「はじめての法律相談」

~浮気の発見から、離婚調停成立まで~

事件の発端

私は都内に住む40代の主婦、2人の息子がいます。
以前から夫の様子がおかしいと感じていたので、先日後を付けたてみたら、会社の若い女性と手をつないで歩いている姿を目撃。
「まさかの浮気」
その日はショックで眠れませんでした。翌日気を取りなおし、インターネットで「浮気」を検索してみると、こうした相談は法律事務所が引き受けてくれるようです。

「法律? 弁護士?」
どちらも、私にとってはなじみのない言葉です。しかし、このまま悩んでいてもしょうがないので、勇気を持って連絡してみることにしました。
あえて自宅から少し離れた事務所を選び、いきなりの電話はためらわれたのでメールをすると、その日のうちに返信が来ました。初回の1時間は無料とのことなので、こちらからの希望日時を連絡し、無事にアポイント終了。
また、関係者のつながりや、いつ頃からおかしいと感じたかなどをまとめておいてほしいとのことだったので、メール本文に付け加えておきました。

初回相談時の流れ

面談当日。
最寄り駅は、地下鉄の「麻布十番」駅。送付されてきた地図に添って7分ほど歩いて行くと、白いビルの1階から、温かみのある照明が漏れています。看板には「あざぶ法律会計事務所」と書かれていたので、ここに間違いありません。

緊張しながらエントランスを入ると、その奥には、6人がけのテーブルセットが置かれていました。よくある革張りの応接室を想像していた私にとって、この部屋の雰囲気は、とてもフランクな印象を受けます。外面にはすりガラスが用いられているので、外からの目線は、完全に遮断されているようです。また、白を基調とした内装が明るい雰囲気を醸し出し、植栽の緑も目に優しく映りました。

そんなとき「どうされましたか?」と優しく声をかけてきたのが、弁護士の先生です。根掘り葉掘り聞かれるのか怖かったのですが、せかされるようなこともなく、こちらのペースで話すことができました。
最初は、「夫の後を付けた」なんて恥ずかしくて言い出せなかったのですが、弁護士には守秘義務があるとのこと。また、その日時や場所が重要な手がかりになるそうで、「正直に打ち明けよう」と思い直しました。

 

ところが、それがきっかけとなり、いつも口にしている夫への不満まで、ついつい並べ立ててしまうことに。すると先生から、「あまりガミガミ言うと、夫側から離婚を申し立てられるリスクにつながりますよ」と説明され、そういった視点があることに驚きました。
逆に、「夫婦生活を送る上で仕方のないこと」と「離婚に向けて主張すべきポイント」を整理してくれたので、気分が軽くなったようです。

最後に、「目的を離婚にしますか」と聞かれたので、「浮気の度合いにもよるが、明らかであれば」と回答。「切羽詰まっていますか」ともたずねられましたが、きょう・あすというわけではありません。
こうした相談の結果、どうやら、今のままでは証拠不十分で、主張が通りそうにないとの見込み。そこで、「当面は、浮気を裏付ける手帳のメモや、ホテルなどを利用したときのレシートなどを集めてみましょう」という結論になりました。

初回相談後の流れ

1カ月後、証拠が集まってきたので、正式な委任契約を結ぶことにしました。これから必要な費用の説明、手続きを進めるスケジュール、相手方への切り出し方などのアドバイスなど、話の内容がますます具体的になっていきます。

ところが、夫に話してみると、浮気を認めようとしません。こうなったら、徹底抗戦です。そこで、再び法律事務所へ相談に出向きました。
調停や裁判の仕組みはあらかじめ聞いていたので、調停による話し合いをしてみようと考え、その手続きをお願いすることに。感心したのは、「万が一のことを考え、ブログなどにいきさつを書き込んだりしないように」と、注意を受けたことです。

やがて、離婚調停の日がやってきました。
家庭裁判所では、調停委員が夫に対し心強い説得をしてくれたので、あまり不安は感じませんでした。それよりも、気になっていたのは、離婚後の生活費をどう工面するかということ。しかし、慰謝料や養育費、財産分与なども取り決めてもらえたので、パートで働いている私にとっては大きな支えになりました。

 

事件の解決

その後、夫は離婚を承諾。
合計1000万円程度の資産を手にした今は、あしたから始まる新しい人生への期待感で、胸を大きく膨らませています。

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2015/03/13
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